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九電、高圧以上の標準メニューを「市場連動」へ。既存契約も2024年度中に移行

九州電力は8月7日、高圧以上の需要家を対象とした標準メニューに市場連動の要素を組み込み、新規受付を再開すると発表しました。供給開始は10月1日以降を予定しており、すでに契約中の需要家の標準メニューについても2024年度以降、市場連動への見直しを行うとのことです。

市場価格の変動を電気料金に反映

九州電力は2023年2月14日、高圧・特別高圧の需要家の標準メニューの新規受付を再開しましたが、同日中に供給可能な上限に達したため受付を終了しました。約半年が経過した8月7日、高圧以上の需要家を対象に市場価格の変動を電気料金に反映する「市場価格調整額」を盛り込んだ新たな標準メニューの受付を再開することを発表しました。

燃料調整費に市場連動の要素を追加

新たな標準メニューの料金体系は下図の通り。燃料費等調整額の中に「市場価格調整額」が新たに追加されます。基本料金単価および電力量料金単価には変更はありません。

(新たな燃料費等調整額のイメージ。出典:九州電力株式会社)

毎月の市場価格と基準値との差分で調整

(市場価格の推移と調整範囲。出典:九州電力株式会社)

「市場価格調整額」は毎月の市場価格と基準値の差分をもとに算出され、当月の市場価格が18円/kWhより高い場合にはプラス調整、6円/kWhより低い場合にはマイナス調整となります。平均市場価格は「21日~翌月20日」までを1ヶ月として算定し、約1.5ヶ月後の電気料金に反映されます。

経済産業省によると、直近の2023年1〜3月の九州電力エリアの市場価格(エリアプライス)は13.3円/kWh。今後もこれくらいの単価で推移すれば「市場価格調整額」が加算されることはないと思われますが、市場価格は常に変動し、電力需要が高まる夏季や冬季には高騰することもあります。市場価格が高騰した翌々月の電気料金には注意が必要です。

新料金での需給開始は2023年10月1日以降

市場価格調整額が追加された新たな標準メニューは8月7日から受付を開始し、供給開始は10月1日以降となる見込みです。なお、今回適用される市場価格調整額は2024年4月分の電気料金(特別高圧は2024年3月分)までの適用となっており、それ以降の調整額は改めて設定されることになっています。

すでに契約済みの需要家も市場連動制へ移行

注目すべきは、新規に契約を申し込む需要家だけでなく、すでに九州電力の標準メニューで供給を受けている高圧以上の需要家も市場連動制へ以降する予定があるという点です。供給中の需要家の市場連動制への移行は「2024年度以降」とされており、具体的なスケジュールはまだ発表されていません(2023年8月21日現在)。

契約済みの需要家への市場連動制の適用がいつになるのか、2024年度以降の市場価格調整額がどうなるのかについては、今後も引き続き注目していく必要があるでしょう。

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